診察の案内
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各種診療の特色や概要
当院では、「一般歯科」「小児歯科」「歯科口腔外科」「矯正歯科」「訪問治療」を軸に、患者さんの治療を行っています。いずれもお子さんから高齢者まで、幅広い層の患者さんがいらっしゃいます。メンテナンスに来られた方も院長が確認し、患者さんの日常生活のなかで可能な範囲、お口のなかを良好な状態に保っていける方法を考えてまいります。
「矯正歯科」と「訪問治療」については、各専門の歯科医師が曜日を決めて定期的に来院し治療にあたっています。
一般歯科(むし歯・歯周病治療)
当院に来られる患者さんのなかでも、比較的多いのが一般歯科です。平日の午前中は高齢の方が多く来ますが、時間帯によってはビジネスマンやOL、中学生や高校生といった学生さんなども多く来院されます。定期的に歯の状態をチェックする方、歯周病のご相談に来られる方などさまざまです。
当院のむし歯治療について
当院では、むし歯治療を行った際、次の3つを心がけています。
「できるだけ、痛みの少ない治療をする」
「できるだけ、歯を抜かない治療をする」
「できるだけ、歯の神経を残す治療をする」
できる限り現存の歯を残していく形で治療を進めていきます。
かかりつけの歯科医であれば、むし歯の処置の選択肢はいくつかあります。その点を提示できるのは、普段から患者さんとの間で信頼関係を築いているからともいえるのです。患者さんのなかには、「痛みの出ない治療をお願いします」という人もいます。
けれども、治療を進めていくプロセスにおいて、まったく痛みが出ないということはありません。
そこで治療の際に痛みに対しては、「この程度の痛みが出ると思います」とあらかじめ患者さんにお伝えし、麻酔をしてから治療を進めていく場合もあります。
歯周病とは
「歯ぐきの周辺がズキズキ痛みます」「歯ぐきが腫れています」と相談に来られる患者さんは多いのですが、これが歯周病の典型的な症状です。患者さんのお口のなかを拝見すると、初期の段階では「歯肉が赤くなっている」「腫れを感じる程度」ですが、中度から重度になると、「歯周組織の破壊が進み、歯がグラグラしていく」ようになります。重度に進行してしまった場合には、最悪、抜歯しなければならない場合もあります。
問題なのは、初期の段階では「たいしたことのない症状」と考えているため、歯科医院に行かずにそのまま放置している方が多いことです。だいたいの患者さんは、相当進行してから、つまり重度の症状になってから相談に来られるパターンが多いのもまた事実です。
近年、歯を抜く原因の多くは、「歯周病」がきっかけだと言われています。それだけに「たかが歯周病」とあなどらずに、きちんと治療してほしいと思います。
当院の歯周病治療とは
患者さんの症状に合わせて治療を進めてまいりますが、最初はお口のなかの状況について詳しく説明するようにしています。そのうえで、「今回の場合は、この治療方法で進めてまいります」ときちんと説明してから治療にあたっています。
症状が重度の場合には、完治するまでにかなりの時間を要するケースもありますが、その場合にも「治療期間や治療方法」についての詳細を、きちんとお話ししてから進めるようにしています。
「かかりつけ医」としての役割を果たす
当院では「かかりつけ医」として、患者さんのお口のなかのケアをきめ細かく行っています。かかりつけ医の存在は、患者さんにとってもメリットになることが多いのではないでしょうか。
万が一、むし歯や歯周病になってしまっても、当院で定期的に歯や歯ぐきの状態をチェックしていれば、痛みや症状が悪化する前に治療することができます。早期に発見できれば治療期間は短いですし、治療費も抑えることが可能となるなど、さまざまな負担が軽減されます。
お口のなかの状態が気になるようでしたら、まずはお気軽にご相談ください。
治療を終えた後の対応について
当院では、治療を終えた後日、患者さんに電話をしたり、あるいはハガキを出して、「一度歯のメンテナンスにお越しください」といった連絡をするようなことは、いたしておりません。
患者さんに自発的に来院してもらいたいため、治療終了時に「歯のメンテナンスの重要性」をお話しさせていただくよう心がけております。このとき患者さんを不安にさせるような言葉をかけるわけではなく、「歯のメンテナンスをしっかり行っておけば、健康な歯を長く保つことができるんですよ」といった、前向きな言葉をかけてあげているのです。
小児歯科
当院では小さいお子さんから中学生のお子さんも多いです。なかには、3歳くらいから3ヵ月おき、半年おきというように、定期的に来院するお子さんもいます。最近はむし歯のまったくないお子さんと、比較的むし歯の多いお子さんとに分かれますが、早いうちからお口のなかをケアしていくことで、後々、むし歯の治療で苦労することは減っていきます。
また、当院の小児歯科は、お子さんの治療を強引に進めていくということは一切いたしません。お子さんは大人に比べて、歯科医院独特の雰囲気を怖がるケースが多いため、歯科医師の判断で一方的に治療を行えば、「やっぱり歯科医院は怖いところだ」と歯科医院嫌いに拍車がかかってしまいます。
その結果、歯に何らかの違和感があっても通院しようとせず、そのまま放置することで、将来、重度のむし歯や歯周病になってしまうことも考えられます。そうなると損をしてしまうのは、患者さん本人なのです。そのことをまず、お子さんを育てる立場にある親御さんにも理解していただけたらと思います。
親御さんも診察室に一緒に入って治療を受けることができる
当院では、カウンセリングを行った後、大人の患者さんと同様、お子さんにもわかるような言葉で、1つ1つを丁寧に説明していきます。そのとき親御さんに同席していただき、「どういった治療を行っていくのか」「治療期間はどれくらいなのか」をお話しするようにしています。
また、親御さんが希望であれば、診察室に入ってもらい、お子さんの歯の治療を進めていきます。親御さんがそばにいると、お子さんも安心できるでしょうし、「今はどういった治療を行っているのか」を、医師から親御さんに説明することもできます。
歯の治療において、親御さんのサポートは必要です。お子さんの付き添いで来院してもらうだけでも、お子さんの心理状態は違うものです。気兼ねせず、同伴での来院もお待ちしております。
歯科口腔外科
当院の歯科口腔外科は、「親知らずの抜歯」「顎関節症の改善」「小帯切除」などが挙げられます。当院の院長は歯科口腔外科が専門分野の1つですので、お口のなかのことで何か心配事や不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
親知らずの抜歯
親知らずを抜いた直後というのは、ひどい痛みが出てきてしまうものです。当院ではそうした痛みを緩和させるために、抜く際の浸襲を減らしております。その結果、「想像していた以上に抜いたときの痛みが少なかったです」「抜いた後は、予想よりも早く腫れが引いてよかったです」という声を、患者さんからいただいております。
親知らずの生え方については、患者さんによって異なります。歯が比較的抜きやすい位置にある場合もあれば、歯肉に埋まってしまい、容易に抜くことができないという患者さんもいます。前者の場合は当院で行いますが、後者については、程度によって当院であえて抜歯を行わず、他の専門の大学病院をご紹介することもあります。
顎関節症の改善
「あごが痛む(顎関節痛・咀嚼筋痛)」「口が開かない(開口障害)」「あごを動かすと音がする(顎関節雑音)」この3つの症状のうち、どれか起きたときには、顎関節症の診断が下されるケースが多いです。そのためリンゴなどの硬い食べ物が噛めない、大きな食べ物が食べにくい、あごの音が煩わしい、さらに肩こりや頭痛の症状を訴える患者さんも実際にいます。
ただし、顎関節症は、命に関わるような恐ろしい病気ではありません。適切な診察や検査を受けて、医師による治療やセルフケアにより、快方に向かうケースが多いのもまた事実なのです。
ただ、重度になってしまうと、口が全く開かないということもありますので、一度お気軽にご相談ください。
小帯切除
ほおや口唇の内側の粘膜と歯ぐきとの間をつなぐ、筋の部分のことを「小帯(しょうたい)」といいます。小帯には上唇と粘膜をつなぐ「上唇(じょうしん)小帯」、下唇と粘膜をつなぐ「下唇(かしん)小帯」、頬と粘膜をつなぐ「頬(きょう)小帯」、舌と粘膜をつなぐ、「舌(ぜつ)小帯」の4つがありますが、このうちの「上唇小帯」が異常をきたす(前歯の間に隙間ができて、上唇の運動に悪影響を与える)と、「歯に汚れがたまり、むし歯になりやすくなる」「歯並びや噛み合わせに何らかの異常をきたす」といった状態に陥りやすくなります。
そこで当院では、上唇の小帯を切除する手術を行います。手術中は出血しますが、時間は数分程度で終わるため、肉体的、精神的な負担は比較的軽く済みます。
矯正治療
当院の矯正治療は、矯正専門の医師が、月に1度来院し、各患者さんの治療を行っています。院長は矯正治療を直接行うことはありません。初回のカウンセリングから検査、診断まで矯正専門の医師が責任をもって行っております。
矯正治療で生じる痛みについて
矯正治療における痛みは、歯が動くときに生じるものです。最近はワイヤーの精度が以前と比べて良くなっているため、大きな痛みが生じにくくなっています。できる限り患者さんの治療の不安を取り除くためにも、理解しやすい言葉で説明しています。
お子さんの矯正治療について
お子さんが矯正治療を行う場合、「乳歯から永久歯に生え変わるタイミングがいいのか」「あごの成長が止まった時点で行ったほうがいいのか」について、親御さんからよく質問を受けます。
私は顎の成長に合わせてきれいな歯並びに変えていくのがいいと考えています。
顎の成長段階を確認しながら、その状況に合わせた治療を行っていきます。また、当院での矯正治療に関する相談件数は、大人より子どものほうが多いのが実情です。
おもな矯正方法
当院で行う矯正治療の方法は、「歯の表側に装着する方法」「歯の裏側に装着する方法」「床矯正と呼ばれる方法」の3つがあります。年齢とお口の中の状況によって治療方法と選択肢は変わってきます。
①歯の表側に装着する方法
ワイヤーとブラケットを用いて、表側の歯に装置をつけて、歯を動かしていきます。一般的にはこの方法が多く用いられ、費用の面でも抑えられます。
②歯の裏側に装着する方法
人から表立って矯正していることを知られたくない、という患者さんにおすすめなのがこの方法です。ワイヤーとブラケットを歯の裏側につけますが、歯の表側に装置をつけるのと比べて、日ごろからの歯のお手入れにひと手間かけなくてはなりません。
③「床(しょう)矯正」と呼ばれる方法
床矯正とは、取り外しが可能な床矯正装置を使ってあごを広げ、不揃いな歯並びを矯正しようという治療方法です。取り外しのできる床装置は歯には強い力が加わりにくいため、ワイヤーを使っての矯正治療と比較すると、痛みは少ないです。この方法はあごの成長過程にあるお子さんに多く用いられます。
費用について
金額はいずれも保険の適用範囲外となります。
治療期間、金額などについては、担当の医師にご相談ください。
訪問治療
当院では、高齢者や体の不自由な方に向けて、訪問治療を行っています。
訪問治療は、専門の医師が、患者さんの自宅及び入所施設にご訪問し治療します。これまで通院してもらっていたものの、病気などで寝たきりになってしまった方、あるいは手足が不自由で当院まで足を運べない方など、ケースバイケースに応じて、適切かつ丁寧な処置をいたします。
訪問治療については、患者さん本人からのご依頼、もしくは患者さんのご家族からのご相談に応じて専門の医師が行っています。